· 

ヘルニアを推察

連日雪かきのしすぎで手に除雪ダコが出来ました。

タコは繰り返しの摩擦があれば誰でもなります。

 

しかしヘルニアというやつは、長時間歩いたり重い物持ったりしてもなる人もいればならない人もいます。

その違いは?

体の使い方と言ってしまえばそれまで。

ではちょっと具体的に。

 

 

腰椎椎間板ヘルニア。

 

――Hell near!

(あまりの激痛で、多くの人が「地獄が近いぜ!」と口にした事に由来)

 

 

 

嘘。

大嘘。

 

ヘルニア【突出したもの】の意。

腰椎の4番目と5番目の間の椎間板に多く発生すると言われています。

次いで5番目と仙骨という骨の間。

 

なんでそこが多いのかと言うと、一番負担がかかりやすいから…。

 

で、終わるのはつまらないので、一番負担がかかりやすい理由を。

 

ごく単純なんですけどね。

背骨ってこんな感じ。

人間を右側から見た図ですね。

 

L1,L3,L5って書いてあるのが腰の骨(L)が5つある中の上からの順です。

そのL4とL5、L5とS1(仙骨)の間のヘルニアが多いですよって事。

 

んで、これは個人的主観なのですが、ヘルニアの人達は、骨盤の過前傾が多いように感じます。

今まで診てきた方々はその傾向が多かったので。

 

骨盤の前傾って

こういう事。

こうなると、想像したら分かると思いますけど、腰椎の下も前側に引っ張られる感じしません?

 


スプーンに見立てるとこうなるじゃないですか。

 

スプーンの「柄」の部分がL4,L5にあたるというイメージ。

負担かかってますね。

この状態で


赤矢印のように長軸圧がかかると、青矢印の部分に過度な負荷がかかりますよね。

物理の法則。

 

この長軸圧って、日常かかっている負荷ですね。

こう見ると、なぜL4、L5に負荷がかかりやすいか分かると思います。

 

もちろんスプーンとは違うけども、骨盤の過前傾でいかにL4,L5付近に負荷がかかりやすいかという事でした。

 

 


この2つの違い。

骨盤は後傾ぎみの方が腰を壊しづらいってことです。

 

もちろん、過前傾でみんなヘルニアになるかと言うと、そんな事もありません。

そっちで上手く使えている人もいる。

 

そして、急にヘルニアになるわけでもありません。

慢性の腰痛やギックリ腰などを経てヘルニアになるんですね。

 

だから慢性腰痛、ギックリの時点で我慢しないでちゃんとメンテナンスしておくとヘルニアも予防出来るって事なんです。

 

そしてHeaven nearへ…

 

 

――なお、この推察はあくまで個人的推察なので苦情は受け付けておりません――