また前回に続き「社会的距離」のことなんですけど、私達日本人は元々社会的距離を空ける習慣があると思うんです。
欧米の人達はあいさつの時に相手の目を見て握手やハグ、キスといった接触が多いですよね。
日本人はわざと視線をそらせておじぎや会釈といった、距離をとることが多いです。
むしろ、初対面で相手のパーソナルスペースに入り込む事は失礼とされるくらいです。
元来日本人は「気を読む」とか「気を探る」だとかを日常的に行っていた人種だと思うんです。
だから接触しなくてもお互いの間にある波長や空気感を自然と感じ取ってどういう人かを見極めていたのではないかと。
外国の人に「日本人は目を合わさない」と言われますが、日本では相手の目をジッと見るのは失礼に当たりますからね。それが目上の人にだったらなおさら。
で最近は日本人でも握手をする人が増えています。
今はコロナだからダメだけど。
一時期、変な自己啓発セミナーが流行りましたね。
会場に大人数を詰め込み、自分のネガティブな部分や秘密、コンプレックスなどの弱い部分をさらけ出し、他者と共有することで強い仲間意識を高めさせて洗脳しやすくするやつ。
グループワークと称して同じ目標を持たせて同じ事をやらせ続けて支配下におくやつ。
そんなドーパミンがギンギンな人達がシャバに出て仲間作りに奔走するわけですな。
運営ウハウハ。
自らが動かなくても皆が人を呼んできてくれる。
そんでいっぱい連れてきてくれた人には役職や報酬を与えると。
で、そういう人達って「コミュニケーションを円滑にする」という名目で初対面の人でも握手をするわけですよね。
多分、そう教えられると思うんです。
ただ多くの日本人は初対面での握手に慣れていません。
そういう人に握手を求めるとどうなるか。
「え?」っと一瞬動揺しますよね。
その隙が狙いなんじゃないかと思うんです。
「フレンドリー」に見せといて実は隙に入り込み「あなたより私の方が立場が上なんですよ」というマウントを取っている。
だから不自然な握手になるのでなかろうか。
いや、知らんけど。
ただ、普段から外国の方と仕事をしていて自然にあいさつで握手をしている人は別です。
敵意?はない。
このご時世だからこそ、古き良き日本の文化を見つめ直しませう。
コメントをお書きください