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睡眠と脳脊髄液

今のコロナ禍ですから、多くの人は体温を測っているでしょう。

以前は僕の平熱は36.5℃でした。

まあ、普通です。

今は36.7℃です。

 

…で?ていう…

 

昔は平熱高かったのに年齢を重ねていくと下がっていくというのはよく聞きます。

年齢と共に基礎代謝が下がりますから、熱を産生する力も落ちていきますので。

 

しかし普段から体操したり呼吸や姿勢や体の使い方を実践していると、知らないうちに体が良い状態になっていくのです。

だから熱産生力も上がっているではないかと思われます。

たかだか0.2℃とは言いますが、体の免疫力にとってはとても大きいのです。

知らんけど。

 

 

なので、こないだも眠れないという患者さんに眠る前の呼吸などを教えたら「今まで眠れなかったのが嘘みたいに眠れる」と言っていました。

基本的にウチ来る人、眠れるようになっているんじゃないかと。

ちゃんと実践してくれている方はね。

 

眠れないという方は、知らず知らず眠れないようにしているだけ。

「なんで眠れないか分からない」って言う人多いのですが、話を聞くと「そら、眠れんわ」と思う事が多いです。

 

 

ちなみに動物の中で最も睡眠時間が長いのはコアラなんですって。

1日22時間睡眠。

一説には、コアラの主食はユーカリで、ユーカリの葉には毒素が含まれていて、コアラはその毒素を分解する酵素を持っている。

しかし解毒の為にエネルギーを必要とする。

その上ユーカリの葉には油分やタンニンが多く含まれるので、そこでもエネルギーを消費しなければならない。

そのため睡眠時間が長くなってしまうのだとか。

 

コスパ悪すぎないすかね。

 

1円玉作るのに3円のコストかかるみたいなもん。

あ、それマイナスか。

 

 

実は人間も睡眠時に、脳に蓄積された毒素(老廃物)を除去するために清掃作業が行われているそうです。

実際にMRIの中で被験者の方々に眠ってもらった際、ノンレム睡眠時に脳脊髄液が脳全体を洗い流していたのが明らかになったとか。

 

昼の間にたまった毒素を脳脊髄液が、そりゃもう物理的にじゃぶじゃぶ洗っていたって。

その毒素の中にはアルツハイマー病を引き起こすものも含まれていたそうなので、やはりちゃんとした睡眠は大事ってことですね。

 

 

よく整体などで「頭蓋骨のゆがみを調整して脳脊髄液の流れを良くする」というのを見かけます。

 

頭蓋骨って物理的にゆがまないんですよ。

ゆがんだら大変。

それなのに頭蓋骨の調整と称した施術で脳脊髄液の流れが良くなるということは、頭蓋骨を調整しているからではなくて施術自体によって睡眠時と似たような現象が起こって結果的に脳脊髄液の流れが良くなっているんではなかろうかと。

 

 

 

実際

施術者側も

多少勉強している人なら

ゆがまないと理解している上で

施術しているはずなんです…