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痛みをもらうって

3月3日のひな祭りの日に、「ゲゲゲの鬼太郎」では「呪いのひな人形」の回。

全然ハッピーじゃないやつ放り込んできた。

けどそんなのもいいよね。

 

 

 

さて、昔は患者さんから「痛みをもらう」ことが治療家としてある程度の指標と思っていました。

「ある程度のレベルに行くと痛みをもらっちゃう事あるから気を付けて」って言ってた先生も過去にいたし。

 

 

だから(自分の体痛めてもいいからこの人の腰が治ればいい)と思いながら施術していた時期もありました。

はき違えた自己犠牲。

けど一向にもらうことが出来ない。

(自分はまだ全然そのレベルに達していないのか)と、何年も思っていました。

 

 

ある日、僕の目の前で気功系の治療をしていた先生が施術後に、「悪いのもらったわ」と言い、フラフラになっていました。

その時は(そうなんだ、もらっちゃうんだな~、大変だな~)と。

けど心のどこかで

(悪いのって何?毒?)

(で、そのベホイミに費やしたMPはいつ回復するの?)とも思い、ずっと引っかかっていました。

 

 

ギックリ腰を施術すれば自分の腰が痛くなり、気功を施せば悪いものもらい…

治療家って一体…

 「痛みをもらう」ことはないと知った今では全く心配していませんが。

 だから悪いものももらう事はない。基本的には。

 

 

ただ、故意に悪いものを入れようとしてくる人もいます。

そういう人に、この人騙せそうと思われたら繰り返し接触してきますよね。

 

 

以前あったのですが、フットサルのチーム内でAさんがBさんに(初対面)何万円だかの歯ブラシを買わされました。

僕も彼らと一緒にチームを組んでその日の大会に出たんですけどね。

大会後にAさんがBさんに連絡先を聞かれ、その後毎日のように「ホームパーティに来ないか」と誘われたそう。

初めは濁していたけども、毎日誘ってくるもんだから根負けしてホームパーティに行ったようです。

そしたら夫婦そろって某ネズミ講団体だったようで、なんだかんだうまいこと言われて買ってしまったみたいで。

 

 

おそらく初対面の時点で、(この人は買うだろう)と狙いをつけてるのでしょう。

で、Aさんが選ばれてしまった。

後日、切ない表情で語ってくれました。

 

今にして思えば、初対面なのに過剰なほどフレンドリーに接してくるし、試合中接触されたらカーッとなって怒ってたし。感情のバランスが保てない人だったのでしょう。

 

 

またタチの悪いのが、その商品が本当に良い商品だと思い込んでいる点。

いや、普通のよりは多少良い物なんでしょうけど、そんな何万の差が出るようなものではないですぜ?

 

 

で、Aさんに「そんで、その歯ブラシ使ってるんですか?」と聞いたところ、「いや、見るとあいつ思い出して腹立つから使ってないわ」って。

たとえ良い商品でも押し売りされたら悪い商品にしか感じなくなるという例でした。

 

 

 

 

あ、あと、ギックリ腰の施術中とかに自分の腰痛める人って、「もらった」とかじゃなくてあなたが無理な姿勢でやってるからでは?と。

 

では。