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力むクセ

先日いらした患者さん。

首肩痛くて、夜寝ていても途中で目が覚めて眠れないと。

見てみると、体の力が抜けないタイプの方。腰もおかしそう。

 

「腰は辛くないんですか?」と聞くと

「腰は昔から慢性的に辛いです。何回もギックリやってます。」

「ですよね」

 

マッサージ屋さんとか行ったら、力入れてるつもりはないのに必ず「もっと力抜いてください」って言われるんだとか。

そういう人多いね。

じゃあ全体的に力を抜かせて治していこうと。

 

で、施術してちゃんと力が抜けるようになると、「ゆがみ」とか言われるやつも治まってるもんです。

あとはセルフで力の抜き方を毎日やってもらうと。

 

 

 

んで翌週いらしたのですが、施術後は寝ていても痛みで目が覚める事はなくなって、眠れるようになったと。

しかし、翌日なんか腰がピキッとなって屈むのが辛くなったと。おやおや?

もみ返しの出るような施術はしていないはずですが…

 

見てみると、ちゃんと全体的にゆるんでいるのですが、部分的に硬結的な場所があったんですね。

結果的にその部分もゆるませたらちゃんと前屈も治りまして。

 

 

これを一言で「好転反応」と片付けてしまうと、何も知らん人みたいなのでちゃんと納得出来るように。

仮説も含みますが。

 

 

ご存じの通り、筋肉は脳からの電気信号で動いています。

働いている時はスイッチオン。寝る時は必要ないのでスイッチオフ。

これが普通なのですが、そうでない人は寝る時も働いている状態を引きずってしまう。スイッチの切り替えがちゃんと出来ていない。

 

 

頭が働いているからそのまま筋肉に電気が垂れ流されて、詰まってしまう。

で、寝ている途中で筋肉が緊張してしまう。

筋けいれんとかも含まれますね。

それが普通になってしまうと、力の入っている、筋肉が詰まっている状態が正常と認識してしまい、力の抜き方が分からなくなる。

 

で、施術で体をゆるめると、きちんと力が抜けた状態になるので楽になるんです。

しかし、ゆるんだんだけど、「今までと違うからゆるんだ状態が異常」と脳が誤作動してしまう部分がある。

それが長年力んでしまっていた腰の部分なんでしょうね。

 

だから他はちゃんとゆるんだのに、「腰のこの部分は力んでるのが正常」としてムダな電気を送ってしまい、詰まって硬さを出して痛くなってしまったと。…たぶん。

でもこんなものは「力がぬけている方が快適」と頭と体に教えていけば良いだけなんですね。

 

 

「整体行ってもその時だけ」とか

「すぐ元に戻る」とか言いますが、なんでそうなるのかとか、良い状態をどうやって長持ちさせられるか、そのためにどうしたら良いのかを教えてあげるのも施術者側の大事な役目だと思うんですね。

 

 

どうしたら良いか

知りたければ

実際きてみてね